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2010年9月

2010年9月30日 (木)

ひやおろし

長い長い夏が終わりやっと秋の気配が漂ってまいりました。

今日久しぶりにお見えになったお客様も、ビールを一杯キューっと飲まれた後、「お酒ですよねー、お酒ですよねー、もうこれからは…」と言われて日本酒を何種類か楽しそうに召し上がっていらっしゃいました。

そう、そろそろお酒の美味しい季節。ひやおろしが次々と入ってきております。

「ひやおろし」とはその昔、新酒が劣化しないよう春先に加熱殺菌(火入れ)したうえで大桶に貯蔵し、ひと夏を越して外気と貯蔵庫の中の温度が同じくらいになった頃、大桶から「冷や」のまま(2度目の火入れをせず、樽に「卸して(移して)」出荷した事から、このように呼ばれていました。豊穣の秋にふさわしい旨味たっぷりのまろやかでトロリとした円熟の味わいが魅力です。と酒の美味小屋「てらむらさん」の言葉をお借りしましたが、毎年この時期の楽しみです。

さて、今日のご紹介は「常きげん」、無ろ過純米酒蔵出し生。純米生詰め「ひやおろし」。石川県加賀の鹿野酒造。今春NHKのプロフェッショナル「仕事の流儀」で紹介された杜氏、農口尚彦さんの手がけたお酒です。

私はこの番組が大好きで、毎週録画しては保存して、プロフェッショナルと呼ばれる人たちの仕事に取り組む姿勢を肌に感じたいと何度も繰り返し見ていますのに、何の事故かその日だけが録画失敗。がっくりと肩を落としたのですが、噂にたがわぬ素晴らしい杜氏さんで、今年も品評会で賞をたくさん受賞されています。

「常きげん」は穏やかな味わい、ほのかな吟醸香のきれいなお酒。秋の味覚に寄り添い引き立て、また引き立てられて、少しづつ長くなる夜を至福の時にしてくれます。

どうぞ咲咲でお試しください。

Photo

2010年9月25日 (土)

茄子と豚バラの思わぬ変化球

上沼恵美子の「おしゃべりクッキング」を録画していて、気が向いたらまとめて夜中に見ているのですが、先日簡単スピードメニューの日に本当に簡単で美味しそうなお料理を作っていたので、さっそく賄いに作ってみようと材料を買ってお店に行きました。

茄子を縦に四つ割りにして、豚バラ肉を巻いてフライパンで焼くのです。一人前茄子一個。豚バラから脂がいっぱい出て蓋をして焼かなくても茄子が蒸し焼き状態になり、油を切って皿に盛り、上から熱々の出汁を掛け、たっぷりの大根おろしと青じその千切りを添える、というものでした。意外とあっさりとしていて青じそのさわやかさが口に広がる、と。

その日は新作メニューの試食をする事になり、その献立は翌日に延期、「こうこう、こういう料理にするの」と言って冷蔵庫に入れていたら、なんでも手早い板長がさっさと賄いにして出したくれました。

ところが出て来た料理はまったく違ったものに。

茄子を豚バラで巻くところまでは一緒なんですが、砂糖と醤油で甘辛く味付けてあって、たっぷりの野菜と一緒に盛りつけられていました。

それが、まあ、美味しい事!ごはんが進む、野菜が進む!豚バラに片栗粉をまぶして焼いたらしくタレにとろみが出て豚に絡んで、中の茄子はふんわり柔らかく最高でした!

上沼恵美子と違うけれど美味しい!と叫ぶと、ええ?違うんですか?ですって。

思わぬ賄いリストが一品増えました。

今度、お出汁の方もやってみよう。

いろいろ変化球が出来そう。

2010年9月23日 (木)

不機嫌な林檎たち

父の携帯の機種があまりにも古いので、早く交換してくださいと、案内状が届いたので、直営店の窓口へ交換に行きました。

きれいなお姉さんからいろんな説明を聞いていると、一つ置いたブースで男性が怒っています。

なんで怒っているのかわかりませんが、大きな声を出して女性のスタッフを怒鳴りつけているのです。

ブース毎に仕切りが入っているので顔も見えませんが段々声が大きくなって、気になってこちらの話に集中できません。

私を担当している女性もつい耳がそっちに行ってしまうみたいで、声をひそめて「ごめんなさいね」と私に言います。

理由は何であれ、威嚇して意見を通したり、声が大きいほうの意見が通るというのもなんだかすっきりしませんね。正しい意見なら尚の事逆効果なのでは。まして男性は女性よりからだも大きく、力も強いのですから、それだけで精神的な圧迫感や負の立場はありあり。矢面に立たされている女性スタッフが気の毒な気がしました。

大きな会社だから、対応のマニュアルや教育も受けているのでしょう、そのうち男性スタッフが対応している様子になりました。

サービス業は何が正しいかではなくて、どう満足していただけるかですから、いたらない私は、頭を打つ事ばかり。日々、修行がたらん!と反省の繰り返しです。

不満や不機嫌を全身で表している方や、お怒りの方を外で見ても身につまされて、シュンと元気をなくしてしまいます。そう、不機嫌は周りに感染するのですよね。

精神学的にいっても不機嫌や怒りは自分のエネルギーを奪って体内の毒素をどんどん増やしていくのだとか。

早く気持ちを切り替えて、ご機嫌さんで行かなくちゃ!

2010年9月22日 (水)

月とトランペット

今日は仲秋の名月!

お月見に行かれる方もいらっしゃるでしょうね。

ラジオでも京都のお寺を紹介していましたが、雨が降らなければいいですね。

このお仕事を始めてからお花見は何とか行けてもお月見には行った事がないですね。仕事の帰りに仰ぎ見るくらいでしょうか。それでもきれいなまんまるお月さんは思わず立ち止まる美しさです。

お月見と言えば、もう随分前に再度山の鯰学舎で経験したお月見を思い出します。

今は二代目さんが店主となっておられるそうですが、先代の片岡学さんはジャズトランペッターで活躍されていた方。音楽活動の側ら、元タカラジェンヌの奥様と再度山の山深くに料理屋さんを開かれていました。その片岡さんの親しい友人の方にお月見の宴に誘っていただきました。

本当に随分昔なので記憶もあやふやですが、暗い闇の中、足元を照らす行燈で出迎えられ、月を映した池のそばの東屋でお薄をいただいていた時に、突然片岡さんのトランペットが…。夜空の月と池の月とトランペット。静寂の中に響く物悲しい音色が何とも言えず素敵でした。

その後、お店というかお家に戻ってお食事会が始まるのですが、あの夜空のトランペットはちょっぴりモダンなお月見として忘れられない思い出です。

2010年9月20日 (月)

青春のほろ苦い思い出

前回書いた「つけ麺まんぞう」のブログをさっそくアヤちゃんが読んでくれて、「食べたーい。場所どこですか?」と質問されました。

加納町の交差点を南に下がり、フラワーロードの二宮側の迎賓館より山側、クリニックばっかり入っているビルの北隣…と説明していくうちに、「ああ!前に焼肉のRAG亭のあった所」と言うと「ああ、懐かしい!私高校の時RAG亭で初めてお酒飲んで気分悪くなったんです」と今だから言えるアブナイ話が飛び出しました。今では大酒豪のアヤちゃん「可愛かったわ、あの頃」とお酒においての成長ぶりに感無量。

そう言われて。私は?と振り返ると多分あれかなー?

NHKの南側、今もあるピザハウス「ピノッキオ」で、友人のボーイフレンドがブルーグラスのバンドのメンバーで、そこでライヴをしたのを友人たちと見に行き、ピザと一緒にコークハイを飲んだのがお酒に反応した最初の思い出です。18か19歳でした。これも大きな声では言えませんね。

反応したというのは、全身にジンマシンが出たのです。そりゃあ見事に全身に広がりました。

何となく痒いな?くらいで家まで帰りましたが、そこからどんどん広がり、冷たいタオルで冷やしてかゆみや熱をおさえて耐えました。

叱られるから母にも言えません。

次第に身につけているあらゆるゴムや紐でさえ痛痒ゆくて耐えられず、もう007のゴールドフィンガーのポスター状態で横たわるより仕方ありません。そんなええもんか!って?18歳です、許してください。

そのまま眠ってしまい、朝起きたら治まっていました。

それから随分長い間お酒は一切飲みませんでした。

その後、酒豪にはなれませんでしたが、仕事終わりの1杯のビールが楽しみな今となっては時の流れをつくづく感じます。

2010年9月18日 (土)

「先陣つけ麺」と「がっつりまぜそば」

知り合いのまんぞうさんがつけ麺のお店を開きました。

神戸三宮の加納町の交差点のちょっと南、フラワーロードに面した二宮側に大きな「つけ麺まんぞう」の看板が目印です。

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まんぞうさんは会社を経営したり、ミュージシャン(ドラマー)だったり、ゴルフに夢中だったりと、一つ一つに真剣に取り組んでどれも最高を目指していく熱い人です。

そのくせ、肩の力は抜けていていつも自然体。

きっと、今はこのつけ麺屋さんに夢中なんだと思います。(ブログの更新がされていないのがその証拠?)

何年もかけて全国を食べ歩き、味を研究、追及、完成させてついにお店まで出しちゃった!社長さんも、ミュージシャンもゴルファーもしながらまた別の顔が出来ました。驚きです。しかも自ら店頭に立ち、こだわりの麺を仕込んでいます。寝る暇はあるのでしょうか?

さてそのつけ麺屋さん、深夜の1時までやりだしたと聞いたのでお店が終ってから駆けつけました。

前回は話題のつけ麺をいただいたので、今回はその時お隣で食べている人が気になっていた「がっつりまぜそば」を注文する事に。

券売機で「お肉大盛り」と「小ビール」を。

「お肉大盛り」チケットを見たまんぞうさん、にこやかな顔のまま、目が「え?」と動いたのですが、それもその筈、深夜にレディがたしなむには、かなりなボリュームです。

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注文を聞いてから茹でる、あちこちにこだわった、店主自らの気合の入った一品です。

この下に太い麺がたれに絡んでいて、お肉の下にはキャベツの千切りもたっぷり。

「全部をガッツリ混ぜてください」と言う言葉に添えて「無理なら残してくださいね」と優しい言葉。

「いただきまーす!」。

これ、かなりいけます。美味しいです。麺が太いのでたれがしっかり絡んで纏(まとわ)りついていて、そこにお肉や野菜や、半熟目玉焼きや薬味が絡んで旨い!

いわゆるラーメンのようにスープと一緒にズルズルというのとは違って、しっかり噛み応えありの満腹感ありです。

まんぞうさん、心配して何度も見に来てくれます。やはりレディとは思えない量?

でも本当に美味しくて、お肉二切れぐらいを残して食べきりましたよ。

そしてなんと、まんぞうさんは今日(9月18日)がお誕生日なんですって。

日付が変わってすぐ行った私が奇しくもお誕生日に初めて会った人となったらしく、小さなビールで乾杯しました。

深夜にも関わらず、途切れず入ってくるお客さんに応対するまんぞうさんを後にお店を出ました。

美味しかった!と同時に、これはちょっと真剣にダイエット考えてみよう…。

2010年9月15日 (水)

口笛

テレビで口笛奏者の分山貴美子さんの事が取り上げられていました。

子供の頃、飼っていたインコとお話をするのに吹いていてどんどんうまくなったとか。

本当にきれいな音色で小鳥がさえずっているようです。

ピアノで音大にも行かれていて、卒業後何か自分らしい、得意なものは?と模索していくうちに、得意な口笛に気づき、鍛錬を重ねられたのだとか。

自分のピアノ伴奏で口笛の世界大会に出場、見事優勝されたそうです。

さて、その番組の中で、口笛のワンポイントレッスンみたいなのがあり、音のでる唇の形を図解してあって、それを見てびっくり!

私が今まで口笛だと思い込んでいた形と全く違っていたのです。

図解では舌を下の歯の歯茎に付け、口をすぼめて息を細ーく出して行くのです。

私は口の中で舌を丸めて上あごにくっつけ、同じく口をすぼめて息を細く出します。

外から見ていたら一緒ですが中の構造はまったく違います。

子供の頃口笛を吹いている男の子をまねてやってみたけれど、かすかに音はすれども、決して音色ともいえない、空気の漏れたような音。

あれで音階など出せるとも思えず、努力の苦手な私はすぐ、私は下手なんだ!とあきらめてそれ以来ほとんど吹いた事もありませんでした。

なんと、根本的に間違えていたのですね。

そして、ぼんやりテレビを見ながら真似をしてみたら、なんときれいな音色でピーっと音が出てびっくりしました。

そうなんだ!口笛ってこうしたらふけるんだ!と軽い衝撃。

少なくとも以前の空気の漏れた風船ではなく、ピーピーケトルのお湯が沸いた時の音ぐらいには聞こえます。

もちろん準備段階に時間は掛かるし、音階どころか強弱も無理ですが、探りながらもきれいなピー音が出た時の感動!

ああ、私もお散歩なんかしながら小鳥とおしゃべりしてみたいなぁ。

2010年9月14日 (火)

思い出のメロディー

夕食が終って、両親が揃っている時にパソコンのUチューブで懐かしのメロディーを出したら、大受けであれも聞きたい、これも聞きたいとなり、一緒に歌ったりと、なんだか大盛りあがり。

両親の青春時代から今までの思い出や、意外な好みが分かっておもしろーい。

父が歌がうまかったり、母が若い歌を知っていたりと私には知らなかった事がいっぱい。

夫婦でも、えー?そんな歌が好きだったの?と驚き合っています。

青春時代の歌は歌詞が自然と出てきて歌えてしまうのはどの世代も一緒ですね。

この歌はお互いが知りあう前に別々のところで聞いていたのだ、とか、この歌手は早く亡くなって思い残す事があっただろうね、とか。話は尽きません。

あんまり興奮して眠れなくてはいけないので、ブレーキを掛けるくらいです。

歌は世につれ、世は歌につれ…とは本当によく言ったものですね。

また、第2弾も企画しなくては。

2010年9月13日 (月)

お母さんのカレー

私の子供の頃のカレーは、肉も細切れ、野菜もゴロゴロ入ってて、母がフライバンに赤いドロップの蓋の缶みたいなのから出したカレーパウダーと小麦粉を炒めて香りを出していたのを覚えています。

そばには重たい木の蓋のご飯炊き釜。今なら漫画か映画でしかお目にかかれませんね。戦前の話じゃないですよ。昭和の30年代の話です。

そのお釜で激しく湯気をあげて炊き上がったご飯にかけて食べるカレーライス。美味しかったなぁ。

子供達の為にあまり辛くしていなかったように思います。

高度成長と子供(私)の成長とともにうちのカレーも塊り肉に代わったり、野菜は全部形がなくなるまで煮込んだデミグラソース風になったり、と少しづつお洒落になったりしていましたが、先日久しぶりに食べた母のカレーはまた昔の味に戻ってました。

やさしい辛さにゴロゴロ野菜。肉も細切れで、隠し味はウスターソースかな?

美味しくて夜中に大盛り二杯も食べてしまいました。

母も昔の味を思い出して満足気です。

いつまでも元気でいてほしいです。

2010年9月11日 (土)

はったい粉

うんと子供の頃、はったい粉に砂糖を入れて少しお湯を入れて練り、おやつにしてもらった事がありました。

私は粉のままお砂糖と混ぜるのが好きだったので、まず、お湯を入れる前にそのまま食べて、飽きてきたら少しお湯を入れて…というようにバージョンを変えて食べていたのですが、ある日縁側ではったい粉をスプーンですくって口に入れている時におしゃべりすると口から煙のように粉が飛び散り、それが面白くて弟と大笑いになった事があります。

当時流行っていた怪獣映画の怪獣になったようで、弟などは塀によじ登ったり、庭を走りまわっては「ガオ-」と叫んで、はったい粉をまき散らすのです。もう完全に怪獣になりきっています。

そのうち、母に見つかったのですが、何故か叱られず、「困った子ね」というような顔をして笑っていたような気がします。

はったい粉ってオオムギの粉なのですが、ちょっときな粉に似ていますが、もっと香ばしく、素朴な昔のおやつで、後で聞くには、なんと徳川家康も食べたのですって。今は美容や健康にもいいと、注目されているらしいです。

私は、あの頃以来食べていないような気がします、まだあるのですねえ。懐かしいです。