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2010年10月

2010年10月31日 (日)

「咲」というお酒

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可愛いでしょう?

こんなお酒が届きました。

咲(saku)」と言います。

スパークリング日本酒です。

出羽桜酒造と山形県との共同開発により、にごり酒でないクリアで透明なスパークリング日本酒が出来たのだとか。

軽やかで爽快な飲み口ながら日本酒らしい旨味と「コク」を楽しめます。

アルコール度9、日本酒度-9の飲みやすい「甘酸っぱいワインのようなお酒」なのですが、すっきりとしたあと口なのでお料理のお供にもいいのでは…。

咲咲では、ひめぜんすず音といった、軽い、ワインのようなお味のお酒もご用意していますが、是非飲み比べていただきたいです。

そしてこの可愛いラベルデザイン、フェラーリのデザインを手がけた事でも有名な山形出身の工業デザイナー奥山清行氏によるデザインなのです。

咲咲の為に!!!と言いたいところですが、残念ながら偶然です(笑)。

でも、という文字に込められた、いろんなイメージが溢れてきますね。

春、桜の蕾がほころんで花開き、咲き乱れ、花吹雪になって舞い散る姿でしょうか。

さあ、春はまだまだ遠いけれど、寒い冬をきちんと過ごせばきっときれいな花が咲く筈。

忍び寄る冬への心の準備でも始めながら、「咲」のグラスを傾けて、短かった秋の名残を惜しんでみませんか?

2010年10月30日 (土)

雨の空港

友人を見送って神戸空港まで行って来ました。

三宮で散々おしゃべりして、ポートライナーで空港まで。

ここから何度か飛行機を利用した事はあるのですが、いつも車で行っていたのと、夕暮れ時の時間帯は初めてなのでとっても新鮮です。

友人が搭乗手続きをしている間にターミナルのお土産屋さんをぶらぶら。

神戸の有名処の名前がいっぱいで面白い!これが今の神戸の顔なのかな?

お菓子の売り場はさすがスイーツの神戸というラインナップ。

どれもこれも試食してみたい!

最近は、チェックが厳しいのか友人は手続きに手間取っている様子で、結構ぐるぐる見て回れました。

お菓子の試食は無理だったので、喫茶店でお茶とケーキをいただく事にしました。

セルフサービスと知らずにおっとり座っていると、友人がチャッチャとやってくれます。

これでは見送りに来たというより、足手まとい。

いよいよ出発の時間になり、別れを惜しんだ後、飛行機を見送ろうと私は屋上の展望デッキへ。

辺りは真っ暗、飛行機は照明を付けて今にも飛び立ちそうなのに、中々動きだしません。

反対の山側を見ると、雨の中でも夜景がとっても綺麗。

海から見る神戸の夜景も素敵です。

雨は静かに振り続け、傘を持たない私は下の階のガラス張りの場所へ移動しました。

ガラスに照明が反射するので窓にピッタリくっついて手を目の両サイドに双眼鏡のようにおいて、子供のように真剣に見ていました。

ANAの飛行機が二機も到着して、それを待っていたのか友人の飛行機がやっと動き出しました。

滑走路をゆっくりゆっくりUターンして、意を決したかのように急にぐんぐんスピードアップして飛び立っていきました。

闇の中にチカッチカッとライトがきれいです。

もう一人、私の横に一人の中年の男性がじーっと飛行機が飛び立つのを見送っていました。

ブルーのラフなシャツに髪もちょっと長め、サラリーマンと言うよりは学者さんか先生、という雰囲気の方です。

その男性は私が屋上のデッキへ行く前からそこにたたずんでじっとその飛行機を見つめていました。

ガラスにしがみつくでもなく、はしゃぐでもなく、移動するでもなく、静かに、じっと見つめたまま視線を外すことなく、飛行機の飛び立つのを見届けていました。

それが見えなくなった途端、静かにその場所を離れたので、ただ景色を見ていたのではなく、確かに強い意志を持ってそれを見送った筈です。

飛行機の見送りは相手からは見えません。自分の気持ちだけ。ですから余計にそこに深い思いを感じられるような気がしました。

別れの場にはいろんなドラマが…。

想像を掻き立てられますね。

2010年10月29日 (金)

チーズケーキ

咲咲のデザートの定番は「さかさまコーヒーゼリー」。

お出ししたら「なーんだ」とか「なるほど」とか「ほんまやー」とか笑いが出るスイーツ。

面白いだけでなく、本当に美味しいんです。すみません手前味噌で。

ツルンとした喉ごしと甘いミルクとほろ苦いコーヒーがベストマッチ。

お酒の後やお腹がいっぱいでも全然大丈夫!男性にもとっても人気のデザートです。

その他にも色々ご用意している中の一つ、ベークドチーズケーキ。最近の登場率が高い私のお気に入りです。

チーズケーキはレアが好きで、そればかり作っていたのですが、こちらを作りだしてから焼き立てのこの美味しさにハマってしまいました。

ふんわり軽く柔らかく、チーズの香りも優しく口に広がります。シンプルで素朴な味わいです。

昨日は食後にデザートをというお客様が多くて、焼き立てがあっという間に売り切れてしまいました。

うれしいです。

早速すぐに次のケーキを焼く準備に取り掛かります。

厨房に焼き立てのお菓子の匂いが広がるのも中々いいですね。

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焼きあがったばかりのベイクドチーズケーキです。熱々でとろけるようなお味です。

2010年10月28日 (木)

麦焼酎「三段仕込み」

新しい麦焼酎が入りました。

「月の中」などでも知られている宮崎県・岩倉酒造さんの「三段仕込み」です。

岩倉酒造は岩倉さん一家わずか4人(父、母、娘、息子)の小さな小さな焼酎蔵。

人手が少ないうえに、製造から瓶詰めに至るまですべて手作業。

ですから生産量は極めて少なく品薄状態が続いているのだとか。

小さな蔵ならではの細やかでかたくななこだわりで焼酎を仕込んでいきます。

たとえば、原料の芋も大量仕入れではなく、仕込みのその日の朝に使う分だけを契約農家から買います。「新鮮な芋からでなくてはいい焼酎は出来ないから」です。

三段仕込みとは、通常の米麹・麦の2段仕込みの後にさらに米麹を足し、麦の香ばしい風味を引き出す方法。非常に手間がかかるので現在ではほとんどこの製法をとっている蔵元がないほどです。

この麦焼酎「三段仕込み」は豊かな麦の香りと味を感じさせる芳醇な旨味、しっかりした麦の香り。まさに通の待ち望んでいた逸品。

ストレートやロックでちびりちびり口の中に含んでやると、なんとも言えないクリーミーなまろやかさ、またお湯割りにしていただくと、これぞ「麦の湯割り」と言える、崩れないしっかりした芳醇な風味を味わえます。

岩倉さんの焼酎造りの信念は「昔からある焼酎本来のしっかりとした味」。

ゆめゆめ侮(あなど)りめさるな。初心者の方には気合を入れて飲んでいただきたい「ハードな麦」です。

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2010年10月27日 (水)

新鮮魚のねぎしょうゆ掛け

最近登場した一品。

新鮮魚の”ちょっぴり辛”ねぎしょうゆ掛け。

咲咲には珍しい、ちょっぴり辛。ビールやお酒が進みます。

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お造りに用意した新鮮な魚を小さめに切って冷たく冷やした胡瓜、トマト等と混ぜ、たっぷりのねぎしょうゆを掛けて白髪葱を天に盛ります。

盛りつける器も氷できゅっと冷やします。

お魚のまったり感に交じって胡瓜の食感、トマトの風味、何よりねぎしょうゆの美味しさ!

”ちょっぴり辛”なのでこのねぎしょうゆの量がとっても微妙。

葱、生姜たっぷりのねぎしょうゆだけに自己主張が強く、掛け過ぎては素材のおいしさを消してしまうし、少なくては物足りない。

和えて見たり、掛けてみたり、乗せてみたり…と試食を繰り返しやっと今の形に。

お客さまのテーブルに届く頃に、掛けたねぎしょうゆのタレがちょうど下まで行きわたり、葱などの薬味部分はまだ魚の上に。それぞれの素材はまだ独立していてちゃんと存在しています。

お客様に白髪葱と具を混ぜ合わせていただく頃、それぞれが混ざり合って、ちょうどいい感じに新しい一つのお料理になります。

お出しした後、物陰からそっーと見ていて、お口に運んだお客様の唇が「うん、美味しい」と動くのを確かめる。

ほっとする、うれしい瞬間です。

2010年10月26日 (火)

南京町で見つけた「可愛い!」

南京町でこんなものを見つけてしまいました。

お醤油差しらしいのですが、なんて可愛いのでしょう!

思わず買ってしまいました。

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何に使おうかしら?

湯葉しゅうまいの出汁入れに?

黒胡麻豆腐のもちもち揚げだしの出汁を入れてみようかな?

出来たておぼろ豆腐のタレ入れに?

もうわくわく、です。

ところが板長、全く使う気配がありません。

もう、一週間以上置いたままです。

どうやら、こういうものを可愛い!とか素敵!とか思うのは女性特有のものなのでしょうか?

元女の子としては、使ってほしい、テーブルに出したい、お客様に見て欲しい、可愛い!と言ってほしい、感動を共有したい、のです。

明日板長と直談判です!

2010年10月25日 (月)

11月のコース料理

早いもので、10月に入ってすぐに、もう11月のコース料理の写真撮りがありました。

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11月は秋も深まり、温かい物がますます恋しいでしょうし、美味しいお酒も楽しみたい。そこでやっぱり鍋でしょう。と美味しい鍋を中心にしたコースをご用意しました。

それに、11月はそろそろ12月の忘年会の下見も兼ねて、咲咲の鍋を是非味わっていただきたいです。幹事さん必見ですよ。

今年の忘年会シーズンはクリスマスが週末になり、全体的に少し早くなりそう。12月に入ると早速ぼちぼち始りそうな雰囲気です。

咲咲の冬のスペシャル鍋のコース、今年はますますバージョンアップです。

お出汁と豆乳を選んでいただく海鮮たっぷりの咲咲鍋。

お出汁の鍋には十穀米で炊いたモチモチきりたんぽを、豆乳鍋には〆にチーズでリゾットを、と考えています。

またお出汁の鍋にはいつものポン酢、胡麻ダレの他にフレンチとアジア風タレもご用意。

和の鍋と異国のタレとの融合もお楽しみください。

お鍋の前には、造りはもちろん、可愛い美味小皿(ぷりぷりエビマヨや新鮮魚のちょっぴり辛ねぎ醤油掛け、など三品から五品)等、今色々試作を重ねているところです。

詳しくはホームページで追ってご紹介していきますね。

そうそうホームページもリニューアルに向けて準備中、とっても素敵になります、ご期待ください。

咲咲は小さなお店、18名様からの貸し切りもできます。思う存分はしゃげますよ。

グループ、団体様のご予約はお早めに。お待ちしております。

2010年10月24日 (日)

真夜中に…牛蒡の唐揚げ考

お店が終って、片付けも済み、誰もいなくなった店で帰り支度をしながらふと、牛蒡(ごぼう)の唐揚げの事が気になりました。

盛付けを変えてみたいなー、って板長とも話していたのです。

細長く切った牛蒡(ごぼう)に軽く粉をまぶし、油でカリッと揚げています。

素材の美味しさそのものが味わえて、ビールの進む人気の一品です。赤穂の塩を添えてお出ししているのですが、なんだかちょっと私のイメージと違うのです。

パリパリ、ポリポリと、スナック菓子のように気軽に食べていただきたいのですが、お皿に盛っているとどうしてもお箸で…となってしまいます。

グラスに立ててみたらどうだろう、と棚からあれやこれやのグラスを取りだし、受け皿のお皿もあれこれ引っ張り出し、牛蒡(ごぼう)の高さ、太さ、量などを確かめながらああでもないこうでもないとやってみます。

ピッタリのグラスを買い足すつもりで始めた作業ですが、なんだかお店にあるグラスでサイズ的には使えそうです。

油のついたごぼうをガラスに直接入れるのが何となく引っかかっていたのですが、紙ナプキンでくるんでみてはどうかしら?とやってみます。

ふんふん、なんだかいい感じ。カジュアルな感じが出てます。

お皿に盛りつけていた時よりコンパクトになるので、量が少なく見えるかもしれないけれど、グラスからぴょこんと飛び出した牛蒡(ごぼう)たちはひょいとつまんで口に運びたくなる雰囲気で待っています。

横に添えた赤穂の塩の上から黒胡椒の粒を挽いて掛け、黒で引き締め、すだちを添えて…。

よし、明日板長とミーティングです。

まだまだ進化しそうな牛蒡(ごぼう)の唐揚げです。お楽しみに。

2010年10月23日 (土)

与作と銀杏

開店して、お客様がまだお見えになっていない静かな時間。

厨房からトントントーン、トントントーンという音が響いてきました。

板長が銀杏の殻を割っているのです。

包丁の背で、固い殻にひびを入れて割って行くのです。

与作は殻を割る、トントントーン、トントントーン、与作、よーさく、もう日が暮れる。

与作、よーさく、銀杏の殻をむく。ホーホー、ホーホー。

こうやって殻をむかれ、きれいなエメラルド色を現した銀杏。素揚げにして塩を振ってお出ししています。

毎年秋になると登場する素朴な一品。ひそかな人気者です。

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2010年10月22日 (金)

エビアンでお茶を

先日久しぶりに元町を散策しました。

老舗のとんかつ屋さんが移転していたり、引越しをした知り合いの宝石屋さんを見つけて、ここだったのだー、と納得したり、少しご無沙汰している間に結構、様変わりしていました。

元町商店街の一本上の道を歩きながら懐かしさにキョロキョロ、お店も随分変わっているような気がします。

咲咲を開く前にお店探しにこの辺にも来ました。どこだったのかしら?小さなお店だったのですがわからなくなってしまっていました。看板が替わるとまるで別のお店になって町に溶け込んでしまっています。

ここまできたらあの懐かしいエビアンでお茶を飲んで帰ろうと立ち寄りました。

変わらない店内、お店の方も見覚えのある方です。

カウンターで、コーヒーを注文してせっかく来たのだからと、シフォンケ-キと散々迷った末に大人の苦みのザッハトルテをお願いしました。

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ああ、これこれ、この懐かしい砂糖入れ。ミルクピッチャー。ぴかぴかのコーヒーカップ。

そして昔と変わらない美味しいコーヒー。今でも300円でした。びっくり。

ここでコーヒーをお代わりしながら、とめどなくおしゃべりしていたなあ。

なぜか時間がたっぷりあって、のんびり毎日を過ごしていた気がします。

お酒のたっぷりしみ込んだケーキはほろ苦く、コーヒーとピッタリ。

嬉しくて、あの頃のようにコーヒーのお代わりをしてしまいました。

今度いつ来れるかしら、こんなに近くなのに、暮らしの流れが変わると中々来れなくなるものですね。

今度はあの一緒におしゃべりに花を咲かせたお友達を誘ってみよう。